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コラム
2025.03.31

失敗しない!中古トラック購入時に必ずチェックすべきポイント徹底解説

群馬県高崎市・前橋市を中心に中古トラックの販売買取を手掛ける「上陽自動車」です。
パッカー・アームロール・ダンプ・クレーン・ウイング・平ボディー等の特殊トラックを多数取り扱っております。

中古トラックの購入は、新車と比べて大幅なコスト削減が可能ですが、適切な知識なしに購入すると思わぬトラブルを招くリスクがあります。

本記事では、中古トラック購入時に見落としがちなチェックポイントを実務経験に基づいて徹底解説します。信頼性の高い車両を選ぶための具体的なポイントを押さえ、後悔のない選択をするための知識を身につけましょう。

中古トラック購入の背景と重要性

近年、物流業界の拡大やeコマースの発展に伴い、トラック需要は年々高まっています。
しかし、新車のトラックは数百万円から数千万円と高額な投資となるため、特に独立開業や小規模事業者にとって中古トラックの購入は現実的な選択肢となっています。国土交通省の統計によれば、日本国内の営業用トラックの平均車齢は約9年と言われており、状態の良い中古車であれば十分に事業価値を発揮できる可能性があります。

一方で、不適切な中古トラック選びは故障リスクや修理費用の増大、さらには安全性の問題にも直結します。中古トラックの市場規模は拡大傾向にあり、選択肢も多様化しています。大型、中型、小型など様々なクラスや、平ボディ、ダンプ、冷凍車、タンクローリーなど多様な架装形式から、自社の業務内容に最適なものを選定する必要があります。

適切な中古トラックを選ぶことは、事業の安定性や収益性に直結する重要な経営判断です。初期投資を抑えつつも、長期的な視点で総所有コスト(TCO)を意識した選択をすることが重要です。

基本情報と車両スペックのチェックポイント

中古トラックを購入する際、まず確認すべきは基本的な車両情報です。
車検証に記載された情報と実車の整合性を確認することから始めましょう。

具体的には、車名・型式・初年度登録・最大積載量・車両総重量・寸法などの基本情報が重要です。これらの情報は、自社の事業内容や運搬する貨物の特性と合致しているかを確認するためのベースとなります。特に積載量については、過積載を防止するために余裕を持った設定が望ましいでしょう。また、運転する従業員の免許区分も考慮して、適切な車両クラスを選択することが重要です。

走行距離・年式と使用状況の確認

中古トラックの状態を判断する上で最も重要な指標の一つが走行距離です。
一般的に営業用トラックの場合、年間3万km程度の走行が平均的と言われています。したがって、5年落ちのトラックであれば15万km前後が目安となりますが、使用環境や整備状況によって実際の車両コンディションは大きく異なります。走行距離計の改ざんがないかも重要なチェックポイントです。整備記録と走行距離の整合性を確認し、不自然な点がないかを精査しましょう。

また、使用状況も非常に重要です。
長距離輸送に使われていたのか、市街地の配送に使われていたのか、過酷な環境で使用されていたのかによって、同じ走行距離でも車両の摩耗度合いは大きく異なります。例えば、同じ10万kmでも、高速道路中心の長距離輸送に使われていたトラックは、市街地の頻繁な発進停止を繰り返す配送車両よりも、エンジンやトランスミッションへの負担が少ない傾向があります。前オーナーの使用履歴や業種を確認できれば、車両の使われ方をより正確に把握できるでしょう。

エンジン・トランスミッションの状態評価

トラックの心臓部とも言えるエンジンとトランスミッションの状態は、購入判断に大きな影響を与えます。
まず実施したいのが、エンジン始動時の様子の確認です。冷間時のエンジン始動がスムーズか、異音はないか、アイドリング状態は安定しているかを確認します。

エンジンオイルのにじみや漏れ、排気ガスの色も重要なチェックポイントです。白煙や青煙が出る場合は、エンジン内部の問題を示唆している可能性があります。

トランスミッションについては、変速時のショックやノイズ、シフトレバーの動きなどを確認します。特にマニュアルトランスミッションの場合、クラッチの滑りや噛み合わせの状態をチェックすることが重要です。高負荷時の挙動も確認するため、可能であれば実際に積載状態に近い条件での試乗が理想的です。坂道での発進や加速、制動性能などを確認することで、より実際の使用条件に近い状態での車両性能を評価できます。

また、エンジンやトランスミッションのオイル交換などの定期メンテナンスが適切に行われてきたかも重要です。整備記録を確認し、メーカー推奨の交換周期が守られているかをチェックしましょう。

車両外観と事故歴・修理履歴の検証方法

中古トラックの外観チェックは、単なる見た目の問題ではなく、車両の使用履歴や整備状態を読み解く重要な手がかりとなります。
まず、ボディの各パネルの塗装の色合いや質感に不自然な違いがないかを確認します。塗装の色味が異なる部分は、事故修理や交換された可能性を示唆しています。特に、フロントキャブ周りや荷台の結合部分は注意深くチェックしましょう。

車体の直進性も重要です。
真横から見たときに車体がまっすぐであるか、フレームに歪みがないかを確認します。わずかな歪みでも走行安定性や荷台の負荷に影響を与える可能性があります。

タイヤの摩耗状態も注目すべきポイントです。
偏摩耗がある場合は、アライメントの狂いやサスペンションの問題を示唆している可能性があります。
また、全てのタイヤが同じメーカー・同じパターンであることが理想的です。

事故歴については、販売業者に直接確認するだけでなく、車体の各部を自分の目でも確認することが重要です。特に、キャブとフレームの接合部、フロントパネルの取り付け状態、ドアの開閉具合などをチェックしましょう。

修理履歴については、定期的なメンテナンスによる部品交換は問題ありませんが、同じ箇所の頻繁な修理は潜在的な問題を示唆している可能性があります。整備記録簿があれば、過去の修理内容を確認し、重大な故障や事故に関連する修理がないかを調べることが重要です。

また、腐食や錆びの状態も重要なチェックポイントです。特に積雪地域や海岸部で使用されていた車両は、塩害による腐食が進行している可能性があります。フレームやキャブの下部、足回りの腐食状態を入念にチェックしましょう。

法的要件と整備記録の確認ポイント

中古トラックを購入する際、法的要件と整備記録の確認は安全面と経済面の両方で重要です。

まず確認すべきは車検の有効期限です。残存期間が長いほど、すぐに車検費用が発生しないというメリットがあります。ただし、車検が切れている車両を購入する場合は、取得費用を考慮に入れる必要があります。

過去の定期点検整備記録の有無と内容も重要です。
メーカー推奨の定期点検が適切に行われてきた車両は、潜在的な問題が少ない傾向にあります。整備記録簿があれば、過去のメンテナンス履歴や部品交換の状況を確認できます。

排ガス規制への適合状況も確認が必要です。特に都市部で使用する予定の場合、排ガス規制の厳しい地域では古い車両の使用が制限される場合があります。現行の排ガス規制(ポスト新長期規制やポストポスト新長期規制)に適合しているかを確認しましょう。

また、リコール対象になっていないか、あるいはリコールが適切に実施されているかの確認も必要です。国土交通省のWebサイトなどで、車両の型式や製造年月からリコール情報を調べることができます。

特定自主検査(特自検)の記録も重要なチェックポイントです。クレーン付きトラックなど、特定の架装を持つ車両は、年次の特定自主検査が義務付けられています。これらの検査記録が適切に保管されているかを確認しましょう。

さらに、保証内容と期間も購入判断の重要な要素です。中古車販売店によっては独自の保証プランを提供している場合があり、エンジンやトランスミッションなどの重要部品のトラブル時に安心につながります。

信頼できる販売業者の選び方とアフターケア対策

中古トラック購入において、販売業者の選定は非常に重要です。
信頼性の高い業者を選ぶことで、アフターサービスの充実や問題発生時の対応など、購入後のサポート体制に大きな差が生じます。

まず、業者の実績と評判を調査しましょう。
創業年数や取扱台数、顧客からの評価などは業者選びの重要な指標となります。インターネット上の口コミや業界団体への加盟状況なども参考になります。

次に、整備工場を併設している業者は信頼性が高い傾向にあります。
自社で整備や点検ができる体制があれば、納車前の整備状態も確かなものになりやすく、購入後のメンテナンスも安心です。

商用車専門の業者も選択肢として優れています。
トラックは乗用車とは異なる特性を持ち、専門的な知識が求められます。商用車を専門に扱う業者は、トラック特有の問題点や使用状況に精通している可能性が高いです。

アフターサービスの内容も重要です。
納車後の無料点検や保証内容、修理時の代車提供など、販売後のサポート体制が充実している業者を選ぶと安心です。特に遠方の業者から購入する場合は、地元での整備提携先があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなくサービス内容も比較することをお勧めします。最安値だけを追求するのではなく、総合的な価値を評価することが重要です。

また、購入後のメンテナンス計画も立てておくべきです。定期的な点検整備やオイル交換などの基本的なメンテナンスを計画的に実施することで、車両の寿命を延ばし、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。メーカーや車種ごとの推奨メンテナンス周期を確認し、計画を立てましょう。

緊急時の対応策も考慮しておくことが重要です。故障時のロードサービスの加入や、代車の手配方法など、業務の中断を最小限に抑えるための準備をしておくと安心です。

まとめ

中古トラック購入は事業を支える重要な投資です。
本記事で解説したチェックポイントを踏まえ、走行距離や年式といった基本情報の確認から始め、エンジンやトランスミッションの状態、外観や事故歴、法的要件や整備記録まで、多角的な視点で車両を評価することが重要です。

また、信頼できる販売業者の選定とアフターケアの計画も購入成功の鍵を握ります。初期費用の安さだけにとらわれず、長期的な視点で総所有コストを考慮した選択をしましょう。適切な知識と準備で、事業に最適な中古トラックを見つけ、長く安心して使用できる車両選びを実現してください。

中古トラックの販売・買取をご検討中の方は、上陽自動車までお気軽にご相談ください。

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