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コラム
2025.03.31

中古クレーン付きトラックの魅力解説!特徴と用途を徹底ガイド

群馬県高崎市・前橋市を中心に中古トラックの販売買取を手掛ける「上陽自動車」です。
パッカー・アームロール・ダンプ・クレーン・ウイング・平ボディー等の特殊トラックを多数取り扱っております。

建設現場や物流業界で活躍するクレーン付きトラック。
新車では高額な投資となりますが、中古市場では比較的手頃な価格で手に入れることができます。

本記事では、中古クレーン付きトラックの基本的な知識から特徴、用途、そして購入時のチェックポイントまで徹底解説します。ビジネスの効率化や作業領域の拡大を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

中古クレーン付きトラックとは?その基本と歴史

クレーン付きトラックは、一般的なトラックの荷台部分にクレーンを搭載した特殊車両です。
このクレーンによって、重量物の積み下ろしや設置作業が1台で完結できる利便性を持っています。日本でのクレーン付きトラックの歴史は1950年代に遡ります。当初は簡素な構造でしたが、高度経済成長期に建設需要が拡大するにつれて、性能と機能性が大幅に向上しました。

1970年代には油圧技術の発展により、より高い安全性と操作性を持つモデルが登場。
1980年代から1990年代にかけては電子制御技術の導入により、さらに精密な操作が可能になりました。

中古市場では、これらの進化を遂げた様々な年式・メーカーのクレーン付きトラックが流通しています。国内メーカーでは日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうなどのシャーシに、タダノ、古河ユニック、加藤製作所などのクレーンが搭載されたモデルが多く見られます。

中古車両の魅力は何といっても価格面。新車では1,000万円を超えるモデルも、中古では300万円台から入手可能なケースも少なくありません。また、すでに実績のある車両であるため、性能や耐久性についての情報が得やすいという利点もあります。

主要な特徴と性能のポイント

エンジン性能・耐久性の魅力

中古クレーン付きトラックを検討する際、エンジン性能と耐久性は重要なポイントです。
多くの業務用車両は、長時間の稼働と重負荷に耐えられるよう設計されています。

特に日本国内メーカーの車両は、10万km以上走行していても適切なメンテナンスがされていれば、まだまだ十分な性能を発揮することが多いです。例えば、いすゞのエルフや日野のデュトロなどの小型トラックベースのクレーン車は、4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、優れた燃費性能と高いトルクを両立しています。

中型・大型クレーン車になると、6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載したものが主流で、より大きな牽引力と安定したパワーを提供します。これらのエンジンは、重量物の運搬やクレーン操作時の負荷に対して十分な余裕を持った設計になっています。

中古車両購入の際には、エンジンオイルやフィルター類の交換状況、排気ガスの色、異音の有無などをチェックすることで、エンジンコンディションを判断できます。また、2000年代以降の車両では排出ガス規制対応のモデルが増えており、環境性能の面でも進化を遂げています。

安全機能と操作性の進化

クレーン付きトラックは年々、安全機能と操作性が向上しています。
近年のモデルでは、過負荷防止装置(モーメントリミッター)、アウトリガー張出検出システム、巻過防止装置などの安全機能が標準装備されつつあります。

特に注目すべきは、2000年代以降に普及したデジタル表示のリモコン操作システムです。従来のレバー操作に比べて、より精密な制御が可能になり、初心者でも比較的安全に操作できるようになりました。
タダノ製クレーンの「AML(オートマチック・モーメント・リミッター)」やユニック製クレーンの「U-can(ユーキャン)」などの安全システムは、クレーンの作業半径や荷重に応じて自動的に動作を制限し、転倒や過負荷を防止します。

中古車両でも、これらの安全機能の有無や作動状況は重要なチェックポイントです。特に2006年以降に製造された車両では、クレーン等安全規則の改正により、より厳格な安全基準が適用されています。操作性については、パワーステアリングやオートマチックトランスミッションの普及により、運転のしやすさも向上しています。近年のモデルではキャビンの居住性も改善され、長時間の作業でも疲労が少ないよう配慮されています。

多様な用途と実際の活用事例

クレーン付きトラックは、その機動性と汎用性から、さまざまな産業で活用されています。
建設業界では、建築資材の運搬と設置を一台で行えるため、作業効率が大幅に向上します。例えば、鉄骨や木材、大型の建設部材などを現場まで運び、そのまま設置位置まで吊り上げることが可能です。

中規模の建設現場では、大型クレーンを導入するほどではない作業にも柔軟に対応できるため、コスト効率が高いとされています。

電気工事業では、電柱や変圧器の設置、メンテナンス作業に活用されています。特に狭い道路や住宅地での作業では、コンパクトなクレーン付きトラックが重宝されます。

造園業界では、大型の植木や石材の運搬・設置に利用されており、庭園デザインの可能性を広げています。東京都内の有名な日本庭園のリニューアル工事では、3トンクラスのクレーン付きトラックが活躍し、数百キロの石材を精密に配置する作業を効率的に行ったことが報告されています。
また、災害復旧現場では、その機動力と作業能力から、初期対応の重要な役割を担っています。

2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震の際には、道路の啓開作業や仮設住宅の建設など、様々な局面でクレーン付きトラックが活用されました。

物流業界では、パレット単位の荷物の積み下ろしを効率化するツールとして、小型から中型のクレーン付きトラックが広く使われています。特に配送先に荷役機器がない場合でも、自己完結型で作業ができる点が高く評価されています。中古車両の活用事例としては、農業分野での導入も増えています。
大型の農業機械や飼料の運搬、設置作業などに利用され、少人数でも効率的な作業を可能にしています。
北海道の大規模農場では、季節限定の作業に対応するため、コスト効率の良い中古クレーン付きトラックを導入するケースが増えています。

購入前に知っておきたいチェックポイントと選び方

中古クレーン付きトラックを購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
まず、車両の基本情報として、製造年、走行距離、最大積載量、クレーンの性能(最大吊上げ荷重、最大作業半径など)を確認しましょう。

一般的に、クレーン付きトラックの耐用年数は適切なメンテナンスを前提として10〜15年程度とされていますが、使用状況によって大きく異なります。

次に、法的要件と検査履歴をチェックします。クレーン付きトラックは道路運送車両法に基づく車検に加え、労働安全衛生法に基づくクレーン等の定期検査(年次検査)も必要です。これらの検査記録や修理履歴が適切に保管されているかを確認することが重要です。

実際の車両状態については、以下の項目を重点的に確認しましょう。

クレーン部分
油圧系統の漏れはないか、クレーンの動作は円滑か、ワイヤーロープの摩耗状態はどうか

アウトリガー
スムーズに作動するか、変形や損傷はないか

車体
フレームの歪みや腐食はないか、足回りの状態はどうか

エンジン
始動性、排気ガスの色、異音の有無

安全装置
過負荷防止装置や警報装置などの作動状態

また、購入に際しては、自社の業務内容に合った仕様選びが重要です。
例えば、主に市街地で作業する場合は小回りの利く小型〜中型車両が適しています。一方、建設資材など重量物を扱う場合は、吊上げ能力に余裕のある車両を選ぶべきでしょう。

中古車両を扱う業者選びも重要なポイントです。
実績のある専門業者や、アフターサービスが充実している業者を選ぶことで、購入後のトラブルリスクを軽減できます。

最後に、維持費用も検討しましょう。
燃料費、保険料、定期検査費用、修理・部品交換の費用など、ランニングコストを事前に把握しておくことが、長期的な視点での経済性を判断する上で重要です。燃費については、中型クレーン車で4〜5km/L程度が一般的ですが、使用状況や車両の状態により異なります。

まとめ

中古クレーン付きトラックは、新車に比べて大幅なコスト削減ができる上に、適切な選択と日常的なメンテナンスにより、長期間にわたって高い作業効率をもたらします。建設業、電気工事、造園、物流など様々な業種で活用されており、その汎用性の高さが魅力です。

購入を検討する際には、車両の基本性能だけでなく、安全機能の有無や検査履歴、実際の稼働状態を十分に確認することが重要です。

また、自社の業務内容に最適な仕様を選ぶこと、信頼できる業者から購入することもポイントとなります。中古クレーン付きトラックは単なる運搬車両ではなく、ビジネスの可能性を広げる重要な設備投資です。本記事の情報を参考に、最適な一台を見つけ、業務の効率化と発展にお役立てください。

中古トラックの販売・買取をご検討中の方は、上陽自動車までお気軽にご相談ください。

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