中古トラック・パッカー・アームロール・ダンプ・クレーン・ウイング・平ボディー等 トラックのことなら上陽自動車へ!
トラック販売・買取
民間車検場(関東運輸局指定工場)古物商第421090123400号
0270-65-6475営業時間 / 8:30~17:20
コラム
2025.04.28

トラックの車検基準と特徴をわかりやすく解説

更新日:2025.05.08

群馬県高崎市・前橋市を中心に中古トラックの販売買取を手掛ける「上陽自動車」です。
パッカー・アームロール・ダンプ・クレーン・ウイング・平ボディー等特殊トラックを多数取り扱っております。

トラックは商業用途で使用されることが多く、乗用車とは異なる厳しい安全基準や検査項目があります。本記事では、トラックの車検に関する基礎知識から具体的な検査項目、費用の目安まで、トラック所有者やドライバーが知っておくべき情報を詳しく解説します。

車検をスムーズに通すためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

トラックの車検とは?乗用車との違い

トラックの車検は、道路運送車両法に基づく「継続検査」の一種で、乗用車と同様に定期的な検査が義務付けられています。しかし、商用車として使われるトラックには、乗用車とは異なる基準や検査項目が設定されています。

トラック特有の構造や使用目的

トラックは主に貨物運搬を目的とした車両であり、乗用車と比較して以下のような特徴があります。

・車両重量が大きい
・エンジン出力が高い
・積載量が多い
・長時間・長距離の使用頻度が高い

これらの特徴から、トラックは各部品への負担が大きく、安全性の確保がより重要視されます。
特に荷台や積載装置、制動装置(ブレーキ)などは、乗用車よりも厳しい基準で検査が行われます。

車検の法的な位置づけと目的

トラックの車検は、道路運送車両法第62条に基づいて実施される継続検査です。
その主な目的は以下の通りです。

・車両の安全性の確保
・公害防止(排出ガス規制の遵守)
・道路交通の円滑化

特にトラックの場合、事故が発生した際の被害が大きくなりやすいため、安全基準への適合が厳しくチェックされます。また、大型車両特有の視界の確保や後方からの追突防止対策なども重視されています。

トラックの車検が必要なタイミング

トラックの車検期間は、車両の種類や用途によって異なります。
適切なタイミングでの車検実施は、法令順守だけでなく、車両の安全性維持にも直結します。

初回と2回目以降で異なる車検時期

トラックの車検有効期間は、初回登録からの経過年数や車両区分によって異なります。

・普通貨物自動車(最大積載量2トン以上):初回2年、以降1年
・小型貨物自動車(最大積載量2トン未満):初回3年、以降2年
・軽貨物自動車:初回3年、以降2年

これらの期間は、自動車検査証(車検証)に記載されている有効期限までに次回の車検を受ける必要があります。期限切れで公道を走行すると、道路運送車両法違反となり罰則の対象となるため注意が必要です。

積載量や車種による違い

トラックは、その積載量や車種によって車検の扱いが異なります。

・事業用トラック(緑ナンバー):すべて初回2年、以降1年
・自家用トラック(白ナンバー):積載量によって異なる

特に注意が必要なのは、事業用(緑ナンバー)のトラックです。
これらは使用頻度が高いため、すべての車種において2回目以降の車検期間が1年となります。

トラック車検の主な検査項目

トラックの車検では、安全性と環境性能に関わる多くの項目が詳細にチェックされます。
主要な検査項目を理解しておくことで、日常点検の質も向上します。

ブレーキやライトなどの基本装備

トラックの車検では、以下のような基本装備の検査が行われます。

操舵装置(ハンドル):ガタつき、操作性
動力伝達装置:プロペラシャフトの状態、継手部のがたつき
緩衝装置(サスペンション):スプリングの損傷、ショックアブソーバーの効き
灯火装置(ライト類):点灯状態、照射角度、明るさ
タイヤ・ホイール:溝の深さ、偏摩耗、亀裂
フレーム・車体:腐食、亀裂、変形

排出ガスや騒音の環境基準

排出ガス検査では、ガソリン車やLPG車は一酸化炭素(CO)および炭化水素(HC)、ディーゼル車は黒煙の濃度がチェックされます。特にディーゼルエンジン搭載車は、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)など排ガス浄化装置の正常な作動も検査対象となります。

車検費用の目安と内訳

トラックの車検費用は、車種や状態によって大きく異なりますが、一般的な内訳を理解しておくことで予算計画が立てやすくなります。

法定費用・整備費用・代行費用の違い

トラックの車検費用は、主に以下の3つに分類されます。

法定費用:自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料
整備費用:点検や部品交換にかかる費用
代行費用:陸運局での手続きを代行する場合の手数料

一般的な費用の目安は次の通りです。

小型トラック(2t車クラス):約8万円~15万円
中型トラック(4t車クラス):約10万円~20万円
大型トラック(10t超):約15万円~30万円

これらの金額は、車両の状態や必要な部品交換の有無によって変動します。

費用を抑えるポイント

車検費用を抑えるためには、以下のポイントが有効です。

・日常点検の徹底
・複数の整備工場での見積もり比較
・ユーザー車検の活用
・定期的なメンテナンス
・部品の事前調達

ただし、安全面に関わる部分でのコスト削減は避け、必要な整備は確実に行うことが重要です。

トラック車検をスムーズに通すための準備

車検をスムーズに通過するためには、日頃からの準備が重要です。
特にトラックは業務に使用されることが多く、車検による稼働停止期間を最小限に抑えることが経営上も重要となります。

日常点検のチェックリスト

効果的な日常点検のためのチェックリストを以下に示します。

【ブレーキ関連】
ブレーキペダルの踏み込み具合と戻り
エア圧の確認(エアブレーキ車)
パーキングブレーキの効き具合

【タイヤと足回り】
タイヤの空気圧
タイヤの摩耗状態(溝の深さ)
ホイールナットの緩み

【灯火類】
ヘッドライト、テールライト
ウインカー、ハザードランプ
バックランプ、ブレーキランプ

【エンジン関連】
オイルレベル
冷却水レベル
バッテリー液量と端子の状態

整備記録簿の活用方法

整備記録簿は単なる記録ではなく、車検をスムーズに通すための重要なツールです。

・定期点検・整備の記録
・部品交換履歴
・不具合や修理の履歴

これらの記録は、車検時に整備状況を証明する資料となるだけでなく、適切なメンテナンスサイクルを計画する上でも役立ちます。

トラックの特徴を理解して適切な車検を

トラックは商用車として長時間・長距離の使用が多く、乗用車と比べて各部品への負担が大きくなります。そのため、車検基準も厳しく設定されており、日常的なメンテナンスが特に重要です。

積載量による構造の違いや、事業用・自家用による車検期間の違いを正しく理解し、適切なタイミングで車検を受けることが、安全運行と法令順守につながります。また、車検費用は車両の状態によって大きく変わるため、日常点検を徹底し、小さな不具合を早期に修理することが、結果的にコスト削減にもつながります。

まとめ

トラックの車検は、乗用車とは異なる特徴や基準があります。
積載量や用途によって車検期間が異なり、特に事業用トラックは2回目以降の車検期間が1年と短くなっています。検査項目も、ブレーキやサスペンション、排ガスなど多岐にわたり、商用車として安全性と環境性能の両面が厳しくチェックされます。

車検費用は車種や状態によって変動しますが、日常点検の徹底や計画的なメンテナンスによって、不必要な修理費用を抑えることが可能です。整備記録簿を活用した履歴管理も、効率的な車両管理に役立ちます。

トラックは業務を支える重要な資産です。
その特徴を理解し、適切な車検と日常管理を行うことで、安全性の確保とコスト削減の両立を目指しましょう。

中古トラックの販売・買取をご検討中の方は、上陽自動車までお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール
上陽自動車株式会社
上陽自動車株式会社
トラックを売りたい方、買いたい方はお気軽にお問合せください